にしきひみつ基地ミュージアム(錦町観光拠点施設) / Nishikimachi Secret Base Museum
熊本県球磨郡錦町 / Nishiki-machi, Kuma, Kumamoto / 2018年 / 観光拠点施設+美術館 / 木造 / 敷地面積6862.76m2 / 延床面積152.37m2 / 施工:いなば / 写真:中村絵
荻原雅史建築設計事務所と協働 / collaboration with Masashi Ogihara Architects
錦町観光拠点施設 設計者選定プロポーザル 最優秀賞 / Proposal 1st prize
くまもとアートポリス推進賞 推進賞選賞 / Kumamoto art police award
熊本県木材利用大型施設コンクール くまもと県産材振興会賞 / Kumamoto Use of wood large size facility contest
日本建築家協会優秀建築選2020 / JIA 100 Selected Works
グッドデザイン賞2019 / GOOD DESIGN AWARD 2019
ウッドデザイン賞2019 / WOOD DESIGN AWARD 2019
本計画はかつて存在した人吉海軍航空基地跡に位置します。滑走路跡や地下壕跡と共に地域全体をオープンエアミュージアムとして捉え、展示やガイドツアー、VR体験を交えて戦争の歴史を伝えています。拠点施設は翼のような軽快な木架構からなり、施設足元に広がる滑走路跡や、周辺に点在している遺構を浮かび上がらせることを意図しています。拠点施設の面積が限られる中、そこでの展示はミュージアム全体への導入と捉え、約20人ごとにレクチャーやVR展示、地下壕ガイドツアーを行うことを想定しています。 建築自体は極力軽やかに、またプラグマティックに構成したいと考え、ちょうど飛行機の翼の骨組のように、細い線材のみから効率的に組みたてられた架構とし、建築物の足元に広がるかつての滑走路を際立たせています。また、地場産の杉規格品の小径材に抑えたことで人力のみで建て方を済ませ、短工期・省コストの計画を完工させました。
This project is located on the relics of Hitoyoshi Navy base. We regard a main facility and the runway ruins, underground shelters as an open-air-museum. The interior display and guided tour, VR experience inform visitors of the history of World War II. The main facility is composed of airy timber frames like an airplane wing to tell the site used to be a military base itself.